子どもが産まれてからというもの、
学校教育や未来の仕事などにとても興味が湧いてきて。
いろいろと調べていくうちに、
サイエンスとアートの組み合わせ、という響きに惹かれるようになってきました。
サイエンスは自然界を紐解く意味で、
アートは人工の創作物、という意味になります。
それぞれ膨大な情報量なのですが、
ぐっとコンパクトにまとまったおすすめの本を見つけたのでご紹介します。
サイエンスのおすすめ本 サイエンス大図鑑
サイエンスのおすすめ本はずばり、『サイエンス大図鑑』。
- 生物学
- 化学
- 数学
- 物理学
- 地学
- 工学
など理系と呼ばれるジャンルを
紀元前から2010年頃までのトピックをまるっとまとめてあって、
膨大な人類の歴史をコンパクトに知る事ができます。
以前にリリースした『数学×物理×プログラミング』の講座でも、
『サイエンス大図鑑』のニュートン、ピタゴラスなどのページを参考にしていたりします。
ちょっと字が小さいのが難点ですが、内容は申し分なし。
特徴的なのが、
ビフォアーアフター形式で書かれていて、
例えば、
- ニュートンの前の常識
- ニュートンの功績
- ニュートンの後の発見(アインシュタイン)
と歴史をつなげて知る事ができる構成になっていて、
ページをぱらぱらとめくって見るもおもしろいし、
特定のジャンルで歴史を追って見ていくのも面白い内容になっています。
中学生くらいであれば自分でも読めると思うので、
お子さんと一緒に読むのもよし、
子どもに買い与えてもよしの傑作図鑑です。
アートのおすすめ本 13歳からのアート思考
アート分野は最近リリースされた『13歳からのアート思考』。
著者は美術の先生。
日本の学校では、
小学生までの『図工』は好きな人が多いものの、
中学生(13歳)で『美術』になったとたんに嫌いな人が続出するそうです。
原因は、美術の「技術・知識」偏重な教え方。
「技術・知識」に偏るのではなく、
「アート的なものの考え方」を体験しようというのがこの本の趣旨。
19世紀になって、カメラが発達したことで、
それまで主流だった『そっくりに描く』という価値が低くなり、
実際の大人気の授業を元に、
『そもそもアートってなんなのさ』と潜っていく模擬体験をすることができます。
アート思考というのは、
- 「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
- 「自分なりの答え」を生み出し、
- それによって「新たな問い」を生み出す
との事。
2歳の子どもを見ていると、本当に自由で、
自分の思いのままに活動しているのが新鮮で、
いつのまにか自分が常識の中に収まっているんだなぁというのを
自覚することができたりします。
ちょうど『note』でも、
『アメリカの美大で学んだこと』という記事が人気になっていて、
考え方が大事、という内容が書かれていました。
答えを言うと君たちが武器にすべきは”考え方、つまりアイデアを考えて絵で表現すること”
これだけは、鍛えれば絶対に他の人と勝負できるようになる。
単に絵の技術だけの勝負じゃない。
『VUCA』の時代だからこそ、
周りに流されず、常識にとらわれず、
自分なりの考え方、視点を持つことが重要なのだと感じています。
- Volatility 変動
- Uncertainly 不確実
- Complexity 複雑性
- Ambiguity あいまい、不明確
サイエンスとアートを行ったり来たり
日本ではいまだに文系理系という分け方が多いですが、
欧米ではサイエンスとアートという分け方が主流のようで、
さらに最近では、
- サイエンスとアートの融合
- テクノロジーとデザインの融合
という文脈で表現されることが増えてきています。
有名大学MITが提唱した『Krebs Cycle(クエン酸回路)』では、
新しいものを生み出す方法として、
- アート
- サイエンス
- テクノロジー(エンジニアリング)
- デザイン
のサイクルが必要とされています。
もちろんこれだけが正しい、というわけではないのですが、
新しい時代の考え方、立ち振る舞い方として参考になると思うし、
そのガイドとして、2つの本を行ったり来たりして、
2歳の子どもをお手本に、
常識に凝り固まった考え方をちょっとずつほぐしていきたいなと思っています。
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