2020/8/11 追記
2020年対応版が発売されるようです。
こちらの記事は、2018年に書いたものになります。
子ども向け無料プログラミング寺子屋『CoderDojo熊本』の管理人になってから、
他県の『CoderDojo』の内容を拝見させていただくうちに、
どうしても気になっていた、『Unity(ユニティ)』。
最近のスマホのゲームではかなりの割合で『Unity(ユニティ)』が使われていて、
さらにこれから大ブームになると想定されている『VR/AR/MR』も
『Unity(ユニティ)』でつくれると知り、
さらには、2018年小学生プログラミング大会の優勝者が使っていたのも『Unity(ユニティ)』という事で、
と謎の対抗心がフツフツと燃え上がり、本格的に取り組むことにしました。
これまでの経験から、一つ一つググって断片の情報を集めるより、
まずは本を一冊買ってざっくり概要を捉えた方が楽だと思っていたのと、
『unity(ユニティ)』が発表されてから何年も経っていて書籍も充実していたので、
『Unity 本 おすすめ』
といったキーワードでとにかくググりまくって、
評判の良かった本を実際に2冊買って、図書館でも5,6冊見て3冊借りて、
その中から厳選した一冊をご紹介したいと思います。
Unity本のおすすめはズバリこれ!
『Unity(ユニティ)』本のおすすめはズバリこれです。
『Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座』
『Unity(ユニティ)』初心者ならまずこの一冊でOKです。
2020/8/11 追記
2020年対応版が発売されるようです。
unity本のおすすめポイント1 とにかく親切わかりやすい
全ページカラーはもちろん、
ほぼ全ての操作説明に『Unity(ユニティ)』の画面が掲載されていて、
文字通り、本の通りになぞるだけでいくつものゲームがつくれてしまいます。
さらにゲームの作り方も統一されていて、
- オブジェクトを全て抜き出す
- オブジェクトを動かすコントローラースクリプトを決める
- オブジェクトを自動生成するジェネレータスクリプトを決める
- UIを更新する監督スクリプトを決める
- スクリプトを作る流れを考える
という5ステップに沿って、実際にゲームを作りながら、
『Unity(ユニティ)』の機能や、
『Unity(ユニティ)』で使われる『C#( シーシャープ)言語』の簡単な説明もあり、
例えわからない箇所があったとしても先に進めるうちに理解が進むようにできています。
かわいい猫のイラストもちょいちょいでてくるので目に優しいし、
置いていかれている感がなく、ほどよく最後まで進めることができました。
その点『Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座』は
とこっちまで丁寧になってしまうような柔らかいテイストで最後のページまで読めてしまいます。
unity本のおすすめポイント2 2D/3Dゲームの概要がわかる
『Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座』では、
下記のゲームを作りながら『Unity(ユニティ』の機能を説明する流れになっています。
2Dゲーム
- ルーレット
- 車寸止めゲーム
- 矢を避けるゲーム
- 雲をめがけジャンプするゲーム
3Dゲーム
- 的へボールを投げるゲーム
- 落ちゲー
初心者向けプログラミングの本にありがちな、
プログラミングの初歩を永遠と解説して、そのまま終わって、
っという流れではなく、
『プロジェクトベース』と言っていいと思うんですが、
目的がはっきり決まった上で、そこに向かって必要な機能を説明し、実際に使ってみるという流れになっているので、
とにかくわかりやすく2Dゲーム/3Dゲームの概要が把握できるようになっています。
まずはゲームを作って達成感を味わって、ある程度把握したら深掘りしたいと思ったところを自分で深掘りする、
という形式なので、個人的にはぴったりの学習方法になりました。
Unity本のおすすめポイント3 専門用語や機能がすっと入る
『Unity(ユニティ)』に限らず、新しいソフトやツールを使い始めるときは、
そのツールで使われている専門用語や機能を理解する必要があるのですが、
可愛らしいイラストと丁寧すぎるくらい丁寧な説明のおかげで、
気づけばたくさんの専門用語を把握することができました。
例えば、
– Vector3クラス・・x軸,y軸,z軸の扱い
– uGUI・・画面上にテキストや画像を配置
– コンポーネント(キャラクターなどに機能を追加)
– Prefab (同じ機能のオブジェクトを大量に生成
– アウトレット接続 (オブジェクトとオブジェクトをつなぐ
– Physics (物理エンジン(当たり判定、重力など)
– Mechanim (キャラなどのアニメーション)
– カメラ移動方法
– シーンの遷移方法
– スマホ向け加速度センサの使い方
– Terrain (簡単に3Dマップが作れる)
– パーティクル(粒子)の作成・調整方法
– オーディオの調整方法
– タップした箇所の座標位置取得
– タグの使い方
– レベルデザイン(難易度調整方法)
– ライトの意味と使い方
などなど。
もちろん本職で『Unity(ユニティ)』を扱っている方からしてみれば、
全て序の口だと思うのですが、
千里の道も一歩から。
まずは概要をざっとカバーできたのは本当にありがたいなと思います。
Unity本おすすめ おまけ 本の勉強の仕方
『Unity(ユニティ)』に限らず、
プログラム関連の書籍にはちょっとした読むコツがあると思っていて、
- まずはざーっと最後まで目を通す(1回目)
- 実際にパソコンでコードを打ち込む(2回目)
- わからないところはとばして進める
- 3回目か4回目あたりで自分なりにエクセルやノートにまとめる
という手順をふむと理解が深まるかなぁと思っています。
本当の初心者からすると、おそらく『C#((シーシャープ)』の説明あたりで
となる可能性がないこともないので、
もしそうなったらC#のチャプターは飛ばして、実際のゲーム作りに入った方がいいです。
例えば『クラス』や『関数』なども、
最初はわからないまま、見よう見まねで書いていたら
何度か書いているうちになんとなくわかるようになったりするので、
っというのはとてももったいないので、
の方がうまくいくと体感していますし、多くのプログラマーの方が同意見じゃないかなと思います。
Unity本のおすすめ さいごに
数年前まで、ゲーム作成は難しいという固定概念があって、
まさか僕が『Unity(ユニティ)』を触ることになるとは思ってもいませんでしたが、
実際に始めてみると、思っていたよりだいぶ簡単で、
特に 『Terrain(テライン)』のワンクリックで山を作れたり木を生やせたりする機能には度肝を抜かされました。
また、『Unity5の教科書 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座』で
実際にゲームを作ってみることで、
シューティングゲームや横スクロールアクションゲームなどを
作る際のイメージはつくようになりましたし、
まだまだ知らない機能や専門用語はたくさんあるのですが、
この本で得た知識を土台に、小学生に負けないいい感じのゲームや、
未来につながるであろう『VR/AR/MR』のアプリなんかもつくっていきたいと思います。
とにかく『Unity』初心者でどの本がいいか迷っていたらとしたら、
まずはこの本を3, 4回やってみるといいんじゃないかなと思います。
2020/8/11 追記
2020年対応版が発売されるようです。
『Unity』関係ではこんな記事も読まれています。
1. 【Unity】本のおすすめはこれで決まり!【初心者向け】1冊をとことんやって次に行きましょ2. 【Unity】シェーダ入門(サーフェスシェーダ) をまとめてみた。※随時更新
3. 【OpenGL】と【DirectX】のバージョンをまとめてみた【シェーダーメイン】【初心者向け】
4. 【Unity】よく使う用語集【初心者向け】※随時更新
アオキのツイッターアカウント。