最近やたらに『アートが大事』という事を耳にするようになり、
奥さんと揃って美術館に行ったりしてはいるんですが、
どうにもはっきり答えがわからんなぁと思ったりしていて。
そんなある日のこと。
たまたま寄った本屋で、
と、
青年コミック人気ランキングトップ10からざっと眺めて、
面白そうな本を発見し、早速読み進めてみたら、
ということで、一気読みしてしまいました。
そのマンガ本がこちら。
『ブルーピリオド』。
アートがわからないから読んだオススメ本の感想1 好きなものを見るように
『ブルーピリオド』の主人公は、イケメン&勉強もできる優等生。
ひょんなことから東京芸大を目指すことになって。
けれど『美術(アート)』の知識はからっきし、というスタートで。
とある美術館に行った時に友人から言われたセリフが、
『美術は食べれない食べ物みたいなもの。価値基準はそれぞれ』。
というような内容で。
ジャンキーなご飯が好きかも知れないし、
生産地や食材のことを知れば美味しくなるかも知れないし。
口コミで高得点でも美味しいと感じるかはわからないし。
答えを探すんじゃなくて、
自分の好きなものを探すってことが大事なんだなぁと。
他にも、
「あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎの体も青くたっていいんだよ。」
というフレーズもとてもキレイと思えて。
と思ったのでした。
アートがわからないから読んだオススメ本の感想2 とことん細かく見る
『ブルーピリオド』は美術を題材にしたマンガなので、
デッサンの描写がなんども出てくるのですが、
その中で印象的なのが、
『とにかく対象物をよく見る』
ということ。
角度を変えて見たり、
視点を変えて見たり、
感覚を変えて見たり。
同じ題材を描いたスケッチが並べられて、
同じ題材なはずなのに、描く人によってこうも違うのかというのを感じれたり。
ふと思い出したのが、
『見るという動作は、実はいくつもある』というような言葉で。
- 見る・・漠然と見る
- 観る・・観察するように細かく観る
- 診る・・診断するように、言葉の裏側までも読み取るように
普段の生活でも、仕事でも、奥さんや赤ちゃんに対しても、
視界にはいった映像をぼんやり見ているか、
観察するようにしっかり観ているか、
診断するように、言葉や行動の裏側や動機まで含めて診ようとしているか、
ずいぶん変わってくるよなぁと思ったり。
と思ったのでした。
アートがわからないから読んだオススメ本の感想3 とことん量をこなす
夏休みの宿題でこんなお題が提示されていました。
- デッサン 7枚・・1枚あたり5時間
- 水彩3枚・・1枚あたり5時間
- スクラップブック
- 1日1枚写真
- 作品1点
周りの人はひいていたけど主人公はモリモリこなしていって。
他にも、冬休みの課題で、
「課題10個追加。5時間で1枚描けば1日3枚描けるし。」
といったフレーズも。
美術のマンガといえど中身は超スポ根な雰囲気をかもし出しています。
読んでいて思い出したのは、
バスケ漫画スラムダンク、桜木花道の『1週間で20,000本シュート』。
やっぱり、
量をこなしてこそ見えてくるものがあるんだなぁと。
「慣れない道具は使い慣れるまでに最低1年かかる。」
というセリフもあり、
たかだか1ヶ月やそこらで数学物理が完璧にできるわけないよなぁと自戒したり。
マンガの中のお話とはいえ、
と思えたのでした。
アートがわからないから読んだオススメ本のまとめ こだわりの時代を迎えて
たまたま入った本屋で、
たまたま見つけたマンガだったけれど、
読み始めたらそれはそれは面白くて、
ページをめくっては戻りめくっては戻り、何度も読んだのでした。
『アートのセンス』もきっと、
1日や2日で身につくもんじゃ無くて、
自分の好きなものをとことんこだわって、
しっかり見て観て診て、
量をこなしていくことで、光り輝いてくるんだろうなぁと。
『アートの時代』というのはつまりは『こだわりの時代』ということだろうなぁと。
1日1日をしっかりこだわって生活したいなと思えたのでした。
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