2020年2月に動画講座をリリースして以来、
おかげさまで、約3か月でのべ1,800人の方にお手にとっていただけました。
正直、まさかこんなにお手に取っていただけるとは思ってもおらず、
ありがたい反面、
作成者としての責任や、
いい意味でのプレッシャーなども感じています。
動画講座2本を作成した現時点での、
動画講座をつくるメリットを実体験ベースで書いていくことにします。
動画講座をつくるメリットその1 マーケティング視点が身につく
動画講座サイト『Udemy』にはたくさんの動画講座があります。
2020年5月13日時点で、
『PHP』だけで日本語講座はざっと20くらい。
『JavaScript』も日本語講座は22くらい。
この数を多いとみるか少ないと見るかは人それぞれだと思いますが、
既にある講座とまったく同じ講座をつくってもそりゃあ意味もなく、
自分なりの講座を考える必要があります。
まずは『現状分析』。
- 既存の講座はどんな事を教えているか
- 教えていない事はないか
- 改善できる箇所がないか
- 自分が説明できることはあるか
- 自分が経験している事、していない事の整理
- どんな受講者を想定しているか(初心者向け、経験者向けなど)
などを、いくつかの講座を実際に購入して、視聴して、
自分なりのオリジナル講座を考えていく必要があります。
『Udemy』の場合は、セール期間であれば多くの講座は1000円台で購入できるので、
関連する先輩方の講座をいくつか実際に購入し、
参考にする部分、ここはもっとよくなるなと感じた部分などを
自分なりにまとめながら、
- (初心者の頃を思い出して)自分だったらどんな講座が欲しいか
- どれくらいニーズがありそうか
なども想定しながら、
講座の全体像を練り上げていく必要があります。
結果的に、
マーケティングスキルも上がっていっていると感じています。
動画講座をつくるメリットその2 収録・編集スキルが身につく
初めての動画撮影はそれはそれは大変でした。
声はひっくり返るし、カミまくるし、コードミスしまくるし。
けれど質より量で、とにかく繰り返し収録をしていくうちに、
徐々に慣れ、3か月も経った頃には、
スムーズに収録できるようになっていきました。
収録に必要なのは下記だろうと思っていますが、
- 伝えるスキル向上(伝える順番など)
- 発声(少しずつ楽に声が出せるようになる)
- 編集スキル(バッサリ切る感覚が掴める)
- インプットの質が上がる(自分の講座に応用できるか考えるようになる)
いずれも質より量で、コツコツ収録して慣れていくのみかなと思います。
動画講座をつくるメリットその3 受講者とコミュニケーションをとれる
今どきのオンライン講座ならほぼほぼついている『コミュニケーション機能』。
講座の質問をいただいたり、感想をいただいたり、
受講者の方と直接やりとりさせていただく事ができるのは、
オンライン講座の強みだなと思います。
『Youtube』は動画によっては誹謗中傷があったりしますが、
今のところ僕の講座ではひどい中傷などはなく、
ほとんどの方より真摯にメッセージをいただき、
できるだけしっかりリサーチし、
参考URLなども貼りつつ、お答えさせていただくようにしています。
中にはどうしてもリサーチに時間がかかってしまうものもあり、
ググるキーワードをあれやこれや試し、たくさんの記事を読むうちに、
自分でも知らなかった事なども発見でき、
結果的に知識のアップデートができているんだろうと感じています。
動画講座をつくるメリットその4 内容をアップデートできる
こちらもオンラインならでは。
内容に過不足あれば時間さえとれれば
再収録、動画の差し替えができます。
学校授業のアプリとして有名な『スタディサプリ』所長の方も、
こんなツイートをされていました。
「オンライン(動画)コンテンツは製作費がかからない」と思われがちですが、質の高いコンテンツを作るためにはかなりの投資をしています。2011年に開始したサービスなので、約9年、授業動画の改善を続けてきています。
— 小宮山利恵子 | スタディサプリ教育AI研究所所長 | 東京学芸大学大学院准教授 (@RiekoKomiyama) May 10, 2020
スタディサプリでは、受講者の学習ログを解析し、途中離脱した理由を分析。例えば、先生が黒板側を向いて画面に背を向けたり、画面から姿が見えなくなってしまうと離脱が増えます。分析後、同じ単元を何度も撮影し直しています。現時点で4万本ありますが、大量の試行錯誤の連続で動画ができています
「オンライン(動画)コンテンツは製作費がかからない」と思われがちですが、質の高いコンテンツを作るためにはかなりの投資をしています。2011年に開始したサービスなので、約9年、授業動画の改善を続けてきています。
何度も撮影し直した動画がある中で、今の約4万本があると理解いただけましたら幸いです。(実際撮影した動画は優に4万本を超えています。)
— 小宮山利恵子 | スタディサプリ教育AI研究所所長 | 東京学芸大学大学院准教授 (@RiekoKomiyama) May 10, 2020
何度も撮影し直した動画がある中で、今の約4万本があると理解いただけましたら幸いです。(実際撮影した動画は優に4万本を超えています。)
『Youtube』はタイムリー性もあり、数が勝負だったりするので、一度収録したら終わり、の動画が多い印象ですが、
『Udemy』はずっと講座が残るので、その分メンテナンスをしていく必要があります。
メンテナンスに時間がとられてしまうといえばそうなのですが、
常に最新の情報にアップデートしようと思えばアップデートできる、というのは、オンライン講座の強みだよなぁと実感しています。
動画講座をつくるメリットその5 受講者のスキルアップが実感できる(お互いに成長できる)
受講者の中には何度も質問をくれる方もいて、
少しずつ、質問の精度や難易度が上がってくる方もいたりします。
例えばこんな質問。
今回の検索フォームの場合、検索結果をページネーションのリンクにも保持してあげないと、検索したあとにページネーションをいじると、検索前に戻ってしまいます。
{?{ $contacts->appends(request()->input())->link() }}
調べたらこれが簡単に実装できました。
AbstractPaginatorのappendsメソッドに引数として、requestヘルパのinput() (→all()との違いはFILES以外?)を渡してあげてるんだと思いますが、、(ちょっとまだよくわかってません)
こちらの実装で問題ないでしょうか?
僕の回答
メッセージありがとうございます。
なかなか深くなってきましたね^^;
プログラミングは答えは一つではないので、
動く+変な動作が見あたらない (やけに動作重くなったり表示おかしくなったりしない)
のであればまずはOKかなと思います。
回答ここまで。
ご自身でそこまで調べて実装できるようになっているのであれば、
僕の初心者向け講座としての役割は終えて、
個人開発なり、ポートフォリオ作成なり、
ぜひ次のステップへ上がっていただけたらいいなと思います。
動画講座をつくるメリットをまとめてみて
正直なところ、
動画の構成を考えたり、コツコツ収録したりというのはかなり大変で、
人によって愛称はもちろんあると思いますが、
何が起こるかわからない時代の中で、
オンラインで自分の知識やスキルを発信していくというのは本当に大事だと思っているし、
それを必要としている方がたくさんいる、というのも実感することができました。
今後もできるだけ、誰かのためになる講座をどんどん制作していければと思っています。
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