『プログラム』でかっこいい映像をつくりたいと『シェーダー』を調べていると、
やけに目にする機会が増えた、『指数(しすう)』と『対数(たいすう)』。
『指数』ってこんなの。
$$2^3 = 2 \times 2 \times 2 = 8$$
『対数』ってこんなの。
$$\log_{ 2 } 8 = 3$$
『指数』と『対数』は掛け算と割り算みたいな関係になっているそうで。
なんて思っていたんですが、
よくよくググっているうちに、
- 経済学
- 統計学
- 物理学(熱も流体も)
- 生物学
- 科学
- 情報工学(IT)
- コンピュータグラフィックス
- 日常生活(音、震度、天気、電波、スマホ)
などなど、
実はものすごい範囲で使われている事を知りました。
ということで、できるだけわかりやすくまとめてみることにしました。
『対数』についての参考記事
この記事では『指数』についてまとめています。
指数をわかりやすく 指数の目的や使いみち
まずは『指数(しすう)』。
『指数』は、数字の右上に小さく数値(文字)を書くことで、
同じ数を右上の数だけ掛け算した値になります。
$$10^3$$ の場合、10を3回かけ算するという意味になります。
$$ 10^3 = 10 \times 10 \times 10 = 1000 $$
ですね。
グラフにすると、こんな形になっていきます。
『指数』を使うと、
とんでもなく大きい数(小さい数)をわかりやすく表現できるようになります。
例えば日本の人口が1億2千万人として、
全て数字で書くと
120000000
になります。
世界人口 70億人だと、
7000000000
になります。
『指数』を使うと、0をまとめてすっきり書くことができます。
- 1億2千万人の場合・・ $$ 12 \times 10^7 $$
- 70億人の場合・・$$ 7 \times 10^9 $$
になります。
別の例えで、人間の細胞は約37兆個あるそうです。
『指数』で表すと、$$ 37 \times 10^{12} $$ になります。
気になる数字をチェック! 37兆個 | 北大リサーチ&ビジネスパーク
また、キロメートルやセンチメートルなどの単位も『指数』で表すことができます。
記号 | 読み | 大きさ |
---|---|---|
k | キロ | $$10^3$$ |
M | メガ | $$10^6$$ |
G | ギガ | $$10^9$$ |
T | テラ | $$10^{12}$$ |
P | ペタ | $$10^{15}$$ |
『スマホ』で使われている『周波数』もこれらの単位が使われています。
画像出典:docomo 電波ってなあに?
天文学などの分野でも大きい数字が必要で、『指数』が重宝しているようです。
スケールの大きさが分かる動画がありました。
指数をわかりやすく 指数の法則
と思ったのかどうかはわかりませんが、
『指数』はプラスの整数だけでなく、
マイナスや足し算、分数の表現もできるようになっています。
◾️『指数法則』
- $$ a^m \times a^n = a^{m+n} $$
- $$ a^m ÷ a^n = a^{m-n} $$
- $$ (a^m)^n = a^{m \times n} $$
- $$ a^{-n} = \frac{1}{a^n} $$
- $$ a^0 = 1 $$
- $$ a^{\frac{1}{n}} $$・・n乗するとaになる数
4番目の『指数』をマイナスで表現することで、どんどん小さくなっていきます。
記号 | 読み | 大きさ |
---|---|---|
d | デシ | $$10^{-1}$$ |
c | センチ | $$10^{-2}$$ |
m | ミリ | $$10^{-3}$$ |
μ | マイクロ | $$10^{-6}$$ |
n | ナノ | $$10^{-9}$$ |
p | ピコ | $$10^{-12}$$ |
f | フェムト | $$10^{-15}$$ |
パソコンやスマホで使われている『半導体(はんどうたい)』の世界では、
『ナノメートル(nm)』でのしのぎあいが繰り広げられています。
■Intel社製CPUのプロセスルール遷移
- 2010年・・45nm
- 2012年・・32nm
- 2014年・・22nm
- 2015年・・14nm
- 2019年・・10nm
細胞にしろ、半導体にしろ、
指数をわかりやすく 指数の微分
『シェーダ』でも『統計学』でも『物理学』でもひっぱりだこの『微分(びぶん)』も、
『指数』と大きく関連しています。
『微分』に関する参考記事
指数をわかりやすくまとめてみて
『指数』も『対数』も、
- 『映像系のプログラム』
- 『統計学』
- 『物理・化学』
の分野ではそれはもう必修のようで、
これからちょくちょく見直しつつ加筆しつつ、
役立つページにしていきたいと思います。
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